ホテルの「Facebook公式ページ」を改革する10の方法
Facebookに掲載されるホテルの公式ページをよりスマートかつスタイリッシュに管理、運営することは、「ソーシャルメディア・デジタルマーケティング戦略の最優先事項である」と言っても過言ではありません。
今回は、貴方がその重要な業務を明確に行っているか?について実例を交えた10のヒントと共に再確認出来るようにまとめました。早速ご紹介していきましょう。
1.「 マーケティングに繋がる設定」をクリアにする
なぜあなたのホテルは「Facebook公式ページ」を持つ必要があるのでしょうか?
“どこのホテルも持っているから!”勿論そういう意見も多いでしょう。ですが、明確にどんなメリットがあるのか?を知ることも大切です。
更に素晴らしい「Facebook公式ページ」を運営する為には「目的」を把握しておく必要があります。
主な目的は、3つあります。
- ホテルのご利用のないお客様に対し、安心感を与え、「このホテルを利用したい」と思って頂けることで、見込みのあるお客様の信頼を得ること。
- ホテルを過去にご利用された、またはホテルが気に入り継続して利用されているお客様との連絡ツールとなること。
- 最新のホテル情報やプロモーション情報などを発信することで、公式ページをご覧頂く機会を増やし、お客様に引き続きホテルをご利用いただく、または、他のお客様にご紹介頂く機会を得るツールとなること。
大切なのは多くの「いいね!」をもらうことがすべてでは無いということです。
重要なのはいつまでも忘れずに「覚えてくれている繋がり」を得ることなのです。
2.Googleで「ホテルの認知度」を高める
ホテルのFacebook公式ページを今一度ご覧になってください。
各項目や説明欄は全てきちんと入力されていますか?それは最新の情報ですか?もし公式ページが丁寧で、わかりやすく書かれていたら、Googleの検索結果で良いランキングを得ることが出来ます。
ホテルの情報は勿論のこと、周辺エリアのスポット情報や関連性のあるキーワードをすべてピックアップし、設立・会社概要・商品・サービスなど、記載されている項目には施設の詳細やイベント、キャンペーンなど最低でもシーズン毎に随時リフレッシュを加えて丁寧に補足しましょう。ここにタイムリーな情報があればあるほど、ユーザーの好奇心を満たし、安心感を得られ、ホテルのファンの獲得に繋がっていきます。
更新の目安として、最高でも1日2回以内、可能ならば2日に1回が目安となります。
多すぎれば良いというものではなく、週に5回以上更新があると逆効果になるというデータもあるので注意しましょう。
ホテルの基本的な公式情報は全て英文表示もプラスすることをお忘れなく。
3.「Facebookページ(旧ファンページ)」を確立して認知をあげる
Facebookページ(旧ファンページ)では紹介やプロモーションを行うことが出来ます。Facebookは全世界に23億人を超えるユーザー登録数があり、日本国内では2,600万人以上のユーザーがいます。そこで貴方のホテルが強い存在感を示すと、ホテル自体の認知もあげるも可能になります。
そのために必須なのが「ブランドを確立」することです。その中心となる場所「Facebookページ」は常に新しい情報を発信し続ける必要があります。
・ツイッターやインスタグラムとの連携
・チェックインサービスの設定
は済んでいますか?
お客様にFacebookでチェックインしてもらい、ホテルの情報を投稿、拡散して貰うことで幅広いタイムリーな宣伝効果が期待出来ます。ホテルのFacebookページに位置情報を追加すればチェックインが可能になります。
例えば、お客様へのWi-Fi提供に、Facebookページにチェックインするという条件を使うこともできます。(“Facebook Wi-Fi機能”)こうすることで、ホテルにとってはチェックインを促す、お客様にとっては無料のWi-Fiが使えるメリットが生まれます。
1つチェックして頂きたい点があります。
あなたのホテルに試しにチェックインしてみてください。位置情報は二つになっていませんか?
もし、ビジネスオーナーである方がFacebookページを作成する前に、ユーザーが先にチェックインしていたら位置情報は2つになってしまいます。
その場合は「公式Facebookページ」に紐づけし直し、公式スポットを修正しましょう。
4.ユーザーとつながる
Facebookはユーザーとつながり、様々な情報を共有する大切なソーシャルメディアのプラットフォームです。
ユーザーがリラックスしつつネットサーフィンを楽しんでもらいながら、有益な情報を提供する為に重要なのは、「宣伝し過ぎない事」です。
文字の羅列を出来るだけ避け、フォトジェニックな画像や楽しい小話、ホテルスタッフの輝く笑顔を盛り込みましょう。
検索してくれたユーザーがホテルの投稿にただ「いいね!」を押すのではなく、彼ら、彼女らがコメントしてホテルの投稿を共有してくれるには?を意識した投稿をしましょう。
ユーザーの心を惹きつける内容は、自動的により多くの人にシェアされるようになります。
Facebook公式ページに投稿するときは、「この投稿内容は自分だったらFacebookタイムラインでシェアするだろうか?」と自問自答してみてください。
Facebookページとホームページの違いは、「双方向性」かどうかです。ホームページでは基本的にキャンペーンを告知するだけですが、Facebookページではキャンペーンについて多くの人からコメントをもらったり、それにホテルサイドが答えたりすることが可能です。
特に面白い情報、お得な情報などは人づてにどんどん発信されていきます。
その伝わり方はオンライン上であっても「知人を通じて伝わる・実名登録された人から伝わる」ものなので単なる広告では無く「信頼感」を含んだものとなります。
では、具体的にどういう内容の物を作ればよいのか?気になるところですよね。
様々な方法が考えられますが、例えばこういうのはいかがでしょうか?
ホテルには、宿泊部・料飲部・宴会部・ブライダル部やスポーツクラブなどを有する規模のホテルや、総務、営業、人事、などの内部の部署があり、実に様々なプロフェッショナル達が一生懸命働いています。
そこで、彼ら、彼女らのプロの技を拝借してみるのはいかがでしょうか?
今日はバーテンダーから、自作しやすいカクテルの説明を美しい写真と共にアップしてみたり、明日は人事でホテルスタッフを採用するポイントは?などのよもやま話を載せてみたりするのも良いかも知れません。
例えば、以前レディースプランを企画したことがあります。Facebookでレディースプランの内容を伝えるために、到着の歓迎からダイニング・滞在・スパ・チェックアウト・空港送迎までの流れの動画を作成しアップしました。とてもよい反響を得ることが出来ました。
このように様々な工夫をしてみる事がおすすめです。
5.美的・フォトジェニックである
「インスタ映え」という言葉が随分流行りました。ホテルは非日常を堪能して頂けるように細部まで洗練されたアイテムの宝庫です。
アップする画像は「良質なもの」のみを共有しましょう。
必ずしも高解像度の画像をという事では無く、プロフェッショナルで魅力的に見える画像ということです。
・美しい照明
・色鮮やか
・綺麗なフレーミング
を中心に心掛けましょう。
フォトジェニックな画像は見る人の気持ちを引き付けるものです。またほとんどの人はビジュアルなコンテンツを好む傾向にあります。
画像に短い文章を追加する、全ての写真にホテルのエンブレムを入れるなども高級感が醸し出されます。
プロフィール写真は、縦横180pxで表示されますのでそれに合わせた画像を撮りましょう。
写真にエンブレムをいれると言っても、ホテルにデザイナーがいないし・・・とお思いの方でも、Canvaなどのデザインツールが無料で使えますので試してみるとよいでしょう。
6.動画コンテンツの共有
目で見て楽しめる動画コンテンツもとても魅力的です。ホテル公式Facebookページに掲載する事で、利用したお客様に懐かしんで頂き、また行きたいと思って頂く。
これから利用して頂くお客様にはホテルの詳細が映像を通して伝わりやすく、「行ってみたいな」と感じて貰いやすい点で動画はとても有効な手段となります。
また、YouTube の動画やプレイリストからのリンクを公開することも可能です。写真では伝わりづらい、ホテルスタッフの優雅な動き、彩鮮やかな料理から立ち上る蒸気、館内を優しく包み込む柔らかな日差しなど、より動きがある映像美を目指しましょう。
7.まめに更新する事がマーケティングに繋がる
Facebookの公式ページを訪れて、最後の投稿が3ヶ月前のものだったとしたらどうでしょう?
恐らくユーザーに再び公式ページを開いてもらうチャンスは得られないと思ってください。
お客様に「いつ見ても面白い」と思って頂き、信頼を生み出すには最低でも週に1回の更新が必要です。「付かず離れず」はホテルスタッフのホスピタリティマインドの最重要ポイントです。
情報過多になりすぎないように注意しながら必ず手間を掛けて良い投稿を出来れば週に3度は行いましょう。
8.投稿時間を模索する
毎回同じ時間帯に投稿をするのではなく、一日のうちで異なる時間帯や曜日を選んで公開してみて、どの時間帯がよりユーザーの反応が良いのか、を確認する事も大切です。
一般的には、平日、昼食後や勤務時間外に効果があります。タイムラインでシェアされる
件数を増やす地道な努力も必要です。
9.投稿をしたという認知度を高める
投稿を公開する際には、「@」を使用して他の組織のFacebook公式ページにタグを付けることが出来ます。
そうすると、他の組織は貴方のホテルが他の組織について言及したり、話題にしたりしたという通知を受け取ることになります。
スパムにならない・タグ付けするべき他の組織の選定には充分に気を配りながらホテルのタグが関連性があり有用なものである程、相手も協力してくれ自分のページで投稿をシェアしてくれるかもしれません。そういうタグ付け先があればある程ホテルの投稿の知名度が上がっていきます。
また、キーワードを示すために「#」を使うことも出来ます。
特定の「#」をフォローして、そのテーマに関連した投稿をシェアするユーザーもいます。
また、Facebookのグループに参加して投稿を共有することも可能です。繰り返しになりますが、スパムにならないように、適切な情報を残しましょう。
ホテルの近隣のスポットや観光局、食材、ホテル設備の会社、タイアップ企業やスポンサー契約している所があれば是非タグ付けや「#」フォローがおすすめです。
10. ターゲットとするユーザーに向けたFacebookの広告を利用する
Facebookは、最もコスト効率の良いオンラインマーケティングツールの一つです。
Facebookには有料で年齢、居住地、趣味、場所、性別などターゲットを絞って広告を出すことも可能です。予算は1日100円からとなり広告内容は、写真・動画・リンク・スライドショー・アプリインストールなど様々な方法があり、未開発のユーザーに対する有効的な広告が可能です。
まとめ
今回は「Facebook公式ページ」についてご紹介しました。
今更Facebook?インスタグラムやTwitterの方が主流ではないか?と思われる方もいるもしれません。
ですが、Facebookは現在もなおWEB検索においては検索1ページ目に必ず表示されます。つまり、他のSNSより圧倒的にSEOに強いというデータがあります。
SEOに強いFacebookは当然常に更新が必要となります。実名で登録することが義務化しているFacebookにおいて、ユーザーがおすすめや良いコメントを残してくれることで、より他のユーザーに対してリアルで有益な情報としての信頼感や拡散力が生まれます。
大切なのは
・プロフィール項目は常に最新なものを用意する。
・運営する上で炎上しないように担当者のルールやモラルを徹底する
ことです。
投稿前には間違えや内容に問題点がないか?を必ず複数人でチェックすることも忘れてはなりません。
ホームページとはまた違ったお客様との繋がりが生まれFacebookというツールで貴方のホテルの魅力を最大限にご紹介出来ることを心より願っております。
*この記事は、HotelMinderの協力をもとにWASIMILが翻訳・編集を行ったものです。
オリジナル記事:”Ten tips to better manage your hotel facebook page“