インバウンドの売上を最大化。ワンオペでも余裕を持ち、レベニューまで手が回るホテルへ

京都市の四条河原町、バス停まで数歩という好立地にある同施設は、海外OTAによるインバウンド販路拡大と自社予約による手数料削減の両立を目指し、2022年にWASIMILを導入。2024年12月にはサイトコントローラーとの3WAY連携を実施し、OTAへの料金だしとレベニューのコンサルティングを含めた一元化も進め、アルバイトスタッフも料金管理業務ができる体制を整えた結果、同ホテル最高売上を更新に成功した。
ホテル所在地
京都
宿泊施設タイプ
Hotel
客室数
21
導入前の課題
インバウンド獲得には海外OTAが必須だが、高い手数料に頭を悩ませる。1名で業務を行う上での効率性にも課題。
Feature Spotlight
オンライン予約エンジン
直販予約率を向上させる独自の予約エンジンを搭載。モバイル対応&ユーザーフレンドリーなインターフェースで、自社サイトからスムーズに予約手続きへ。在庫連携もシームレスだから、取りこぼし無し。
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Feature Spotlight
ゲストポータル
ゲスト自身がオンラインで操作できるサービスポータルを完備。ホテルの情報確認やC/IN&OUTはもちろん、アメニティの予約やルームサービスも受付。ゲストの滞在体験を新たなステージへ。
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Feature Spotlight
CRMマーケティング
宿泊したゲストと長期的な関係を築くための顧客管理&マーケティング機能も搭載。パーソナライズされたキャンペーンの作成、Eメールの自動送信などの機能でリピーターの育成サイクルを強力サポート。
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マーケティングアナリティクス
Webサイトのアクセス経路、キャンペーンの投資収益率、ゲストのエンゲージメント指標を詳細に分析。マーケティングのパフォーマンス把握が精度向上に直結します。
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Feature Spotlight
会計レポート & レベニューマネジメント
稼働率、RevPAR、顧客満足度など重要なKPIを包括的にレポート。可視化されたデータが、経営に関わる意思決定を確かなものに。
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Feature Spotlight
ホテル管理システム(PMS)
ゲスト予約、客室アサイン、ハウスキーピング、請求書発行など、全ての業務を同じ画面で操作できるクラウド型宿泊システムが運営効率を引き上げます。
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20%UP
稼働・売上
全員操作可能に
レベニュー
利用サービス
PMS・公式HP・予約エンジンを導入も、後に一本化。3WAY形式でのサイトコントローラー連携・レベニューコンサルも含めWASIMILをフル活用。
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作業時間

【Hotel Story】京都繁華街の好アクセスでインバウンド獲得を。導入の狙いは販路拡大と手数料削減の両立

ーー導入から2年以上と、長らくWASIMILをご活用くださりありがとうございます。改めて、貴施設の特徴について教えてください。

カルタホテル京都祇園は、京都観光に大変便利な四条河原町のほど近くにあるホテルです。阪急・京阪電車を使えば大阪などへの広域移動も可能ですし、伏見稲荷などへも一本で向かうことができます。また、京阪は叡山電鉄にも接続しているので、鞍馬・大原エリアの観光にも至便です。

京都市営バスの停留所「河原町松原」はすぐ目の前で、徒歩0分。こちらからバスに乗れば金閣寺や銀閣寺、平安神宮にも乗り換えなしで辿り着けます。ちなみに、清水寺は徒歩圏内です。

お客様には、この抜群のアクセスの当館に宿泊することで、京都の魅力を満喫していただきたいと考えています。

ーーやはり、宿泊は海外ゲストが中心なのでしょうか。

はい。もちろん日本人のお客様もいらっしゃいますが、アメリカやヨーロッパを中心とした海外ゲストの方が多いですね。比率としてはおおむね3:7、最近では中国・韓国を中心とした東南アジアやオーストラリアのお客様も増えています。

当館は食事の提供を行っていませんが、周辺に様々な飲食店があり、そういった飲食店と提携して滞在中のお客様にご案内できるのが大きな強みです。

また、長旅でお疲れの方はマッサージ店の情報をリクエストされますし、長期滞在の方は運動不足解消のためスポーツジムやレンタサイクルを希望されます。もちろんお寿司や焼き肉などのレストランの問い合わせも多いですし、その他着物の着付けサービスやタクシー手配のご希望もあります。

通常はお客様ご自身での手配をお願いしていますが、やはり言葉の壁もありますので、予約をお手伝いするコンシェルジュ業務をレセプションスタッフが行うケースも多いです。

ーースタッフの人員体制についてはいかがでしょうか。

マネージャーが管理業務とレセプション業務の中心を担っています。ありがたいことに京都は、日本人のみならず海外を含めた学生が非常に多い地域です。そのため、外国語への興味の強い日本人学生や留学生のアルバイトスタッフに恵まれています。ウクライナ人や中国人、韓国人にタイ人もいますね。清掃スタッフも国籍のバラエティに富んでいて、フィリピン、スリランカ、ケニアと様々です。それぞれ得意な言語はあるものの、やはり英語が共通言語となっています。

シフト作成や収支管理など管理業務を行う場合は2名の勤務となりますが、基本的には通常のレセプション業務は1名、早番と遅番で交代制で回しています。

ワンオペの特性としては、やはり同時に複数の業務が併行して起こったときの対応は大変です。繁忙期で電話・チェックイン・コンシェルジュ業務などが重なった場合、スタッフは焦ってしまいます。

ーーWASIMILを導入いただいたのは、そういった業務負荷軽減を狙ってのことだったのでしょうか。

もちろんその点もあります。ただ、それ以上に大きかったのは経営の部分です。弊社が当館の経営を始めたのは、2020年のコロナ禍まっただ中の頃でした。

ホテル業界全体が停滞していた時期ですから、先々インバウンドを獲得していくためにも、私達のような業態はBooking.comやAirbnb、Expediaやagodaなど広く海外OTA経由の予約を扱っていく必要があると考えました。

とはいえ、海外OTAは手数料が高額です。自社予約を増やして、この手数料を軽減し、なおかつ販売チャネルも増やしたいと思っていたときに出会ったのがWASIMILでした。

WASIMILは当館で未導入だったPMSの中に自社予約を組み込み販売できるシステムだったので、一定数直販で予約を取ることができれば、コミッション分は別のところに資金を回せるようになります。こうした点にも、経営者として非常に大きな魅力を感じ、導入を決断しました。

専門スタッフが、より良い予約サービスを提供するために、ユーザーをサポートします。

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【Challenge】WASIMILにシステムを一元化、レベニューコンサルの効果も最大限引き出す

ーーWASIMIL導入当初はどのようなシステム構成だったのでしょう。

サイトコントローラーの海外OTAの料金管理をしてWASIMILと連携、WASIMILでは自社予約とアサイン業務などのホテルマネジメントをカバーするという二階建ての構成でした。

そのまま活用を進めていたのですが、徐々にコロナが落ち着くようになると、レベニューマネジメントの重要性が増してきているのを感じていました。正解がなく、単純化もできない、専門家でも市場の動向を読み切れない奥深い世界です。しかし、そこにも一定の理論がある。それを学んで強化したいと、WASIMILでレベニューのコンサルティングも手配してもらうことに決めました。

その折に、3WAY形式(料金だしも一元化できる)のサイトコントローラー連携を実施し、OTAへの料金出しもWASIMILで一元化されるようになりました。

ーーレベニューのコンサルティングを受けているのはマネージャーの方でしょうか?

はい。マネジャーは「自分自身では思いもつかないような考えで料金を変動させていて、驚いた。実際に自分で運用してみると、その理論が理解できて、実際に実行しても当たっているという手応えがあって面白かった」と話していました。結果として稼働率も上がり、レベニューマネジメントの面白さも体感してくれたようです。

おかげでコロナ前も含めた過去最高益にもつながり、導入して本当に良かったと思っています。

ーー効果を感じていただけてうれしいです。2024年12月には海外OTA料金プランの一元管理(3WAY)も実施いただきました。こちらの決断についても教えてください。

システムが二つあると、レベニューミーティングでも二つの画面を行き来しないといけませんが、3WAY形式のサイトコントローラー連携で一つにまとめることができれば、直販・OTAへの料金出しの連携、またそこからデータが入ってレベニュー業務・収支管理・分析画面を一つのWASIMILのシステム上で行うことができます。

WASIMILは日々進化を果たしてくれました。そこで、ついに決断ができたーーというわけです。
海外OTAへの料金出しも3WAY連携で一元化されたことで、より業務改善を実現できました。

【Success】売上2割アップに貢献。視認性の高いデザインで効率化、全スタッフのレベニュー操作も可能に

ーーWASIMILにシステムをレベニューマネージメントのサポート含めて実施いただきましたが、効果のほどはいかがでしょうか。

京都のホテル業界全体が好調である影響ももちろんありますが、嬉しいことに稼働率・売上とも2割ほど上昇しています。

現場のマネージャーからは、3WAY連携によるOTAの料金出しも一元化されたことでこれまで2つのシステムを使っていた業務の時間が半減したと聞いています。レベニュー周りの業務など、30分かかっていた業務も15分で終わるようになったようです。

今では連携ミスのリスクもなくなって、確認の手間も半減しました。

ーー外国籍のスタッフの方も多いというお話でしたが、お困りごとはありませんか?

ないですね。ワンタッチでシステムを英語に切り替えできるWASIMIL一本になったことで業務がシンプルになり、操作もしやすくわかりやすいので、スタッフも使い勝手の良さを感じているようです。

WASIMILは視認性に優れた画面をしているので、日本人も含めて若いスタッフから「WASIMILの使い方がわからなくて困る」という声を聞いたことがない気がします。50代の私も使いづらいと思ったことはないですよ。

それに、PMSのおかげでお客様をお迎えするまでの準備も全部WASIMILにお任せできるようになりました。アサインはボタンを一つ押すだけですから、紙の頃に比べて業務も大幅に軽減しています。

最近では事前にオンラインチェックイン機能を利用してくださるゲストも増え、「チェックイン時間がさらに1〜2分程度短くなってきた」とマネージャーが話していました。システムへのレジカード入力の手間もなくなり、現場の負担もさらに減らせているようです。

ーー皆様の快適な業務をサポートできているようで、安心しました。業務効率化によって空いた時間はどのように活用されているのでしょうか。

ホテルにはお客様のために行った方が良い業務というのが無数にありますからね。おかげさまでコンシェルジュ業務や周辺清掃といった5S活動にも余裕を持って手が回せようになってきました。本当に喜ばしいかぎりです。

また、従前はマネージャーのみが行っていたレベニューの在庫・シーズナリティ管理を、今後はアルバイトのスタッフにもしてもらおうとしています。こちらの意図は主に二つで、一つがマネージャーの不在時に売り止め日のキャンセルが出た場合などの販売機会損失のフォローアップ、もう一つがスタッフの料金への意識の向上です。日ごろ料金管理の画面を見慣れていれば電話予約にもすぐ対応できますし、売上意識も高まります。

レクチャーを終えたスタッフは問題無く使いこなしてくれているようです。これも、WASIMILのカレンダー画面がとても見やすく、操作もワンクリックと簡単だからでしょうね。

ーーありがとうございます。最後に、今後のWASIMILへの改善要望や期待をお聞かせください。

WASIMILはユーザーの要望に寄り添って開発されているシステムですよね。これまでいろいろな点が改善され、宿泊税の入力や集計もできるようになりました。システムの根幹の部分には何の不満もありません。

強いて要望を出すとすれば、荷物預かりや貸出品管理など、効率化につながるゲスト管理機能がさらに充実してくれたら嬉しいですね。

ーーたくさんの嬉しいお言葉、そしてご期待、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

WASIMIL導入以来、お客様のチェックインをお待たせしたことはほとんどありません。現場スタッフの負担も十分に軽減できました。

RJA・24株式会社 代表取締役 鈴木克典

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